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JOURNAL

KRAEMER PARISとJAPONをつなぐ。池野谷 真と美容師の未来。

2 日前
読了時間: 4分

自分の技術や感性を生かして、いつかサロンを持ちたい。海外の美容にも触れながら、自分らしい仕事を続けていきたい。一方で、独立後の集客やスタッフの育成、日々の経営を考えると、期待だけでは踏み出せない人もいるだろう。


KRAEMER PARISの日本展開に携わるPSJ取締役の池野谷 真は、海外ブランドの価値を、日本のサロンや美容師の成長へどうつなぐかを考えてきた。その経験と出会いは、PACIFIC SIGHTS JAPAN(PSJ)の構想にもつながっている。


海外との接点を、自分のサロンの未来にどう生かせるのか。池野谷がKRAEMER PARISと日本をつなぎ、PSJの形を考えるまでの背景をたどる。



海外ブランドに関わってきたからこそ、感じた疑問



池野谷は20代で美容業界に入り、フランス発のJACQUES DESSANGEの日本法人で活動した。自身もパリに滞在し、現地の美容文化や美意識に触れている。


KRAEMER PARISに関わるきっかけは、日本で進められてきた事業の発展・拡大に、協力を求められたことだった。


ただ、当初から期待だけを抱いていたわけではない。日本の美容技術や接客が発展し、独自の価値を築いている中で、今改めて海外ブランドと関わることに、どのような意味があるのか。池野谷さん自身、考える必要を感じていたという。


その見方を変えたのは、20代から30代の美容師たちとの対話だった。日本で培った技術を生かしながら、海外の文化や感性に触れ、世界で挑戦してみたい。そうした声を聞き、自分の可能性を広げたいと願う気持ちは、時代が変わっても変わらないと感じた。


KRAEMER PARISを日本で育てる意味が、目の前の美容師たちの未来と結びついた。



美意識と、日本の現場を尊重する姿勢



池野谷がKRAEMER PARISに惹かれたのは、フランスならではのエレガンスとトレンドが共存する、上質で洗練されたスタイルだった。

印象に残っているのが、ストラスブールのオフィスだ。画廊のようにアート作品が並ぶ空間に、ブランドを率いるヤニック氏の感性や、美意識の深さを感じたという。


同時に、仕事を進めるうえで魅力となったのが、日本市場の状況や、池野谷たちの考えを尊重する柔軟な姿勢だった。

日本の美容師が大切にしてきた技術や、お客様との関係。その現場を理解し、互いの考えを聞きながら取り組みを進められることが、池野谷にとって信頼関係の土台になっている。



なぜ、PSJと一緒に取り組もうと思ったのか



池野谷がKRAEMER PARISをPSJで展開するに至った背景には、株式会社JSH 大河内 亮 代表の美容に対する感性と、これからの美容ビジネスを考える姿勢への共感があった。


独自の美意識を持ちながら、ビジネスでは柔軟に考え、新しい可能性を探る。池野谷は、大河内とヤニック氏に、そうした共通点を感じていたという。


それぞれの強みや感性を持ち寄ることで、日本の美容師が力を発揮できる環境をつくれるのではないか。その期待が、両者をつなぐ理由になった。


2026年の夏から、池野谷と、大河内は、毎月多くのミーティングを重ねてきた。出会いをつないだ後も議論を重ね、一緒にPSJの形を具体化している。



ブランドとの出会いを、日々のサロン運営につなげる



話し合いの中で向き合ってきたのは、ブランドの技術や教育を、実際のサロン運営にどう結びつけるかという課題だ。


池野谷は、海外ブランドを日本に広めてきた経験から、知名度や技術、教育プログラムを届けるだけでは、サロンや美容師の成長には十分ではないと考えている。


集客やスタッフの育成、接客や提案、お客様との関係づくり。日々の課題に向き合うための情報やノウハウを、現場で使える形にすることが重要だという。


PSJでは、ブランドごとの事業担当者が担う領域と、共通の仕組みを整える領域を分け、日本での展開を支える体制を構想している。具体的な提供内容は検討段階だが、ブランドとの出会いを、その後の仕事や経営につなげるための取り組みだ。


独立を考える人にとっても、海外との接点に加え、自分のサロンを運営していくために何が必要かを見極めることは欠かせない。池野谷は、その両方を見据えている。



自分のサロンを持った、その先へ



池野谷が思い描く未来には、日本の美容師が世界を舞台に挑戦する姿がある。海外のファッション誌に自分の作品を届けることや、パリコレクションのバックステージで活動することも、目指したい可能性の一つだ。

同時に、日々のお客様への提案に自信を持つことや、自分の成長を実感できることも大切にしている。


新しい世界を知り、美容師としての可能性に気づき、仕事への誇りや喜びを深める。池野谷が願うのは、一人でも多くの人が「美容師になって本当によかった」と感じられることだ。


自分のサロンを持った後、どんな仕事を続け、どんな挑戦をしていきたいか。PSJは、その思いを出発点に、これからも海外との接点と日々のサロン運営をつなぐ可能性を考えていく。



PACIFIC SIGHTS JAPAN

 
 
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